今日は「顔とメイクを魅せる」撮影に挑戦します。バストアップとは、胸から上を中心に撮る構図のこと。ヘアメイクの印象を一番美しく残すための距離・角度・表情を学びましょう。
目次
本日のゴール(100分)
- 顔の角度・目線・姿勢を意識して撮れるようになる
- ヘアメイクの魅力を引き出す構図を理解する
- お互いをモデルにして撮影を体験する
持ち物
- カメラ一式(バッテリー・メモリーカード)
- ブラシやコームなどヘア直し用具
- 鏡・ティッシュ・メイク直しアイテム
ポイント
- カメラ位置は目の高さまたは少し上が基本
- 首の角度・肩のラインで印象が大きく変わる
- 目線・表情をやわらかく。笑顔だけが正解じゃない
タイムテーブル
- 導入(0〜10分):前回復習・今日のテーマ説明
- デモ(10〜25分):講師がモデルで撮影例を見せながら構図・角度・距離を解説
- 実習①(25〜60分):ペア撮影(モデル役と撮影役を交代)
- 実習②(60〜85分):自分で構図を工夫して撮影(アップ・斜め・少し引き)
- まとめ(85〜100分):撮影結果を見比べて講評・共有
構図と角度のヒント
- 正面:誠実で明るい印象。メイクの色味が伝わりやすい。
- 斜め45度:小顔に見えやすく、立体感が出る。
- やや上から:目が大きく見える。女性らしい印象。
- やや下から:意志の強さ・存在感を表現。
ヘアメイクを引き立てる構図の考え方
「構図」とは、写真の中でどのように被写体を配置するかということ。ここでは、ヘアメイクの魅力を“どう見せるか”を考えるための3つのポイントを紹介します。
① メイクを見せたいのか、ヘアを見せたいのかを決める
まず「どこを一番見せたいか」を決めましょう。目的によって構図や光の向きが変わります。
| 見せたい部分 | おすすめ構図 | カメラ位置 | 光の向き |
|---|---|---|---|
| アイメイク・リップ | 顔の正面アップ(目線あり) | 目の高さ〜少し上 | 順光 or 柔らかい日陰光 |
| チーク・輪郭 | 顔の斜め45度 | 目の高さ | サイド光(立体感) |
| ヘアアレンジ(アップ・編み込み) | やや横〜後ろ45度 | 少し高め | 逆光または斜め光 |
② 髪・肌・メイクがきれいに見える距離感をつかむ
距離で印象は大きく変わります。自分の作品に合う距離を探してみましょう。
| 撮影距離 | 特徴 | 向いている作品 |
|---|---|---|
| 近め(顔中心) | メイクの細部まで見える/緊張感あり | ナチュラル/ブライダルメイク |
| 中距離(鎖骨あたり) | 表情・髪・肌の質感がバランス良い | 雑誌風・広告風 |
| やや遠め(腰上) | 雰囲気重視・ファッション感が出る | クリエイティブ作品 |
③ 構図の中で作品を目立たせるバランス
どこに目線を置くか・どれくらい余白を取るかでも印象が変わります。
- 目線を中央に: 安定感があり、メイクを強調したいとき
- 目線を画面の三分の一位置に: おしゃれ・余白感のある見せ方
- 頭上に余白をとる: ヘアアレンジやボリューム感を見せたいとき
💡ミニワーク
同じモデルを「正面」「斜め」「少し上」「少し下」から撮って比べよう。どの角度が一番“作品らしさ”を感じるかをグループで話してみましょう。
チェックリスト(実習ワーク)
| 項目 | できた? | メモ |
|---|---|---|
| カメラ位置を目の高さ〜少し上に設定できた | □ | |
| 斜め角度を使って立体感を出せた | □ | |
| 表情や姿勢を工夫して撮影できた | □ |
今日の学びメモ
・一番良く見えた角度や表情は?:________________
・次回の撮影で試したいこと:_____________________
今日の提出物
- 自分が撮影したバストアップ写真を1枚選び、なぜそれを選んだかをコメント付きで提出
- 「光」「角度」「表情」のうち、どれを意識したかを明記する