新・オプション商品(写真の色調補正)その1

沖縄県宮古島でのフォトウェディング写真(緑イメージ)

こんにちは、ouchi.ltdの村上です。約2ヶ月ぶりのブログ更新!

コロナ禍で緊急事態宣言中の沖縄ですが、私たちのスタジオではコロナ以前よりも撮影件数は増えている状況。連日の撮影、編集作業でブログを更新している暇さえなかったと言い訳にもできる状況でした・・・(笑)。

さて、今回のブログは新・オプション商品(写真の色調補正)についてですが、その前に写真の色調補正についてお話しをしておかないといけません。

求められてきた色調。

photo studio ouchiのフォトウェディング撮影では、できる限り自然な写真を撮影することに注力しています。ポーズなども極力控え、被写体となるおふたりが普段通りにお過ごしいただけるような雰囲気作りを意識し、旅するフォトウェディングをプロデュースさせていただいてます。

被写体となるおふたりに「自然」な姿を求めるのであれば、写真そのものにも同じ「自然」という色調補正が求められます。私たちphoto studio ouchiでは過度な色調補正はしていません。

沖縄のきれいな海・森をできるだけ記憶色に近いものでありながら、印象的でクリアな空気感が出るように4つの項目をほんの少しだけ手を加えているだけです。

まずは撮影したままの写真はこちら。

沖縄でのフォトウェディングで訪れた、恩納村のビーチでの写真。

4つのレタッチ項目

この写真に次の4つの項目に対して色調補正を施しています。やりすぎず、やらなさすぎず絶妙なバランスが大切。

  • 明るさ・・・全体的な明るさをほんの少し上げています。
  • 色温度・・・クリアな海の青色に印象付けたいので、ほんの少し色温度を低くしています。
  • 彩度・・・全体的に色鮮やかに印象付けたいので、ほんの少し彩度を足しています。
  • シャドウ・・・影になる部分や重くなりがちなシャドウ部を少し明るくしています。

その結果がこちら。

沖縄でのフォトウェディングで訪れた、恩納村のビーチでの写真。

いかがでしょうか?綺麗な沖縄の海も青色が増して自然な鮮やかさでとてもクリアな印象です。さらに肌のトーンや髪の毛や影になるシャドウ部分も少し明るくすることで、爽やかさを感じます。ふたつ並べてこの違いを見比べてみましょう。

ふたつ並べた写真がこちら。

海の写真の色調補正の例

こうして見比べると随分違いが見えますね。この色調補正はphoto studio ouchiの撮影スタイルがあるからこその考え方であり、色調補正の感覚は十人十色です。例えば、こんな写真が好きな人もいるはずです。

過度に色調補正をした写真がこちら。

沖縄でのフォトウェディングで訪れた、恩納村のビーチでの写真。

嘘みたいに綺麗で青い空と海。嘘なんですけどね・・・(笑)。でも意外とこのレタッチを希望される方も多いはずです。だって青い海と空のもと、真っ白なウェデイングドレスに憧れて、沖縄フォトウェディングに来ていただけるのですから当然ですよね。

お客様の目が肥えてきた。

過度なレタッチが施された写真はphoto studio ouchiの「自然」という枠からは外れてしまいます。私たちはできる限り自然でありながら印象的な色調補正を行っているのですが、最近はお客様より「こんな色の雰囲気で・・・」とリクエストをいただくことが増えてきました。きっとスマホが進化し、SNSなどを通じて写真を見る機会が増え、お客様の目が肥え始めている証拠だと思います。

それはとても良いことだと思っています。photo studio ouchiとしてのこだわりよりも、お客様の満足度が大切なのは当たり前です。これまでもそうやってお客様に育てて頂いたのですから。

お客様のご要望に応じて、満足していただける写真をお渡しすること、それが私たちの使命です。お客様からのご要望をいただき、写真の色調補正を行うオプション商品があってもよいのではないか?と思うようになりました。

オールドシネマ的な雰囲気

先月、沖縄の宮古島でのフォトウェディング撮影をさせていただいたおふたりからもお写真のリクエストがあり、その写真が「オールドシネマ的な写真」。噛み砕くと、シャドウ部を強調し、鮮やかさを抜き、ノイズを感じさせるようなレタッチを求められました。

photo studio ouchiの色調補正とは真逆のテイストです。でも今、そんな写真や映像が流行していますよね。だってかっこいいし、お洒落です。そのイメージに寄せていけるポテンシャルがあり、写真の中のふたりが喜んでいただけることを最優先に考えるホスピタリティーの高さも私たちphoto studio ouchiの魅力です。

いつも通りの色調補正がこちら

沖縄県宮古島でのフォトウェディング写真(海イメージ)

オールドシネマ的な色調補正がこちら

沖縄県宮古島でのフォトウェディング写真(海イメージ)

どこか懐かさや暖かさを感じ、とてもお洒落な雰囲気に♪これはこれでとっても素敵な写真ですね。この日の宮古島は、台風が接近していたため、雨は降らなかったのですが、曇り空での撮影。そのためどんよりとしたロケーションが、今回のオールドシネマ的な色調補正とうまくマッチし、より良い効果が生まれたのではないでしょうか。

見比べるとこんな感じ

海の写真の色調補正の例

1日かかった色調補正作業。

沖縄県宮古島でのフォトウェディング写真(サトウキビ畑イメージ)

photo studio ouchiの色調補正は、セレクトデータのみ色調補正を行うのではなく、全ての写真に対して1枚1枚丁寧に施していきます。だって一生に一度の沖縄フォトウェディング撮影です。きっと人生の中でもとても大事な写真のひとつになります。

それだけに写真の撮影から色調補正を経て、納品まで手を抜くことができません。「喜んでくれるといいなぁ〜」と自分を奮い立たせ、ほぼ1日作業で終了(帰宅後のビールがとてもおいしかった)♪

写真は自由だ。

写真の歴史はモノクロのフィルム写真から始まり、カラーフィルムを経て、いまではデジタル写真が主流になり、色調補正の自由度も広がりました。その時代の変化があればお客様からの色調補正に対するご要望をいただくことも当たり前です。photo studio ouchiといたしましては、お客様の満足度を最優先に考え、ご要望に応じていきます。写真はお客様のもの!お客様がどんな色調の写真を選んでも、間違いなんてない。写真は自由です。

新たなオプション商品誕生

沖縄県宮古島でのフォトウェディング写真(緑イメージ)

そこでお客様のご要望に応じる色調補正を、新たなオプション商品(税込¥11000)としてリリースすることにいたしました。上述しましたが、photo studio ouchiがお客様に納品する写真は全て、色調補正を施しています。

1組のお客様の写真データを完成させるのに約5時間ほどかけて、300枚〜900枚の写真に目を通し、目瞑りやブレ、構図の乱れなどがある写真を除き100枚から400枚の写真に色調補正を施していきます。

停滞は衰退なり。

今まではphoto studio ouchiらしい色調補正を行うだけでしたが、これからはお客様のご要望に合わせた色調補正が必要とされる時代になりそうですね。カメラマンとしては、より知識と経験が求められる時代になるのではないでしょうか?カメラマンとしての腕がためされワクワクしますし、お客様の喜んだ顔を想像するとやりがいと責任感を感じます。

時代の変化とともに写真も変化します。その変化にしっかりついていかなければいけませんね。「停滞は衰退なり」どこかで聞いた言葉ですが、いい言葉です。

また準備が整い次第、紹介いたします。今日は新・オプション商品(写真の色調補正)を考えたきっかけやテスト段階の画像の紹介のみとさせて頂きます。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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